今回のタイトルは、ちょっとした思いつきで、深く考えた訳ではありません。
かなりざっくりと括っているので、突っ込みどころは満載だと思います。

まずは、一番簡単な例から。

"drink"を英和辞書で調べると、"飲む"という日本語が出てくると思います。
だけど、drink=飲むというわけではありません。

こんな風に、単語や文節をイコールで結ぶのはよくありません。語学の解説書で、イコールで結びつけられているような例があったら、まず間違っていると判断した方がいいです。言葉は、代数学ではないのだから。

イコールではないのに、英語のdrinkを見て、drink=飲むと判断してしまうこと。英和辞典の弊害は、これが大きいと思っています。

drinkをロングマン英英で調べたら、
to take liquid into your mouth and swallow it.とありました。
これだと、drinkが「液体を口に入れる」行為だとよく分かります。

日本語では、「薬を飲む」というけれど、もしその薬が固形物だとしたら、drinkは使えない。
この場合は、take a medicineなどと表現します。
「新鮮な空気を飲み込む」という日本語も、英語では、swallow fresh air、またはbreathe fresh airなどと表現して、絶対にdrinkは使えない。
英語のdrinkは液体を飲むことにしか使えません。
一方、日本語の飲むは、かまずに飲み込むことを意味していて、噛まなければ、個体でも気体でも使えます。

→drink=飲むというわけではありません。

むしろ、日本語の飲むに近い英語は、"swallow"かなあ。。。
これもイコールで結びつけることはできないけれど。

次に、"bias"。
これは、日本語にもなっていて、そのままバイアスとありました。

これをOxford Advanced Learner's Dictionary調べると、
C, U,
a strong feeling in favour of or against one group of people, or one side in an argument, often not based on fair jugement.
(可算及び不可算名詞。あるグループや、論争中の一方のサイドに、賛同または反感を持つこと。たいていは、公平な判断に基づいていない。)

このように、英英辞典を調べると、biasが、反感だけでなく、好感を持つ場合にも使われるということがよく分かります。
日本語のバイアスだと、たいていはネガティブな意味でしか使われないけれど。
→bias=バイアスではありません。

3番目は、"malfeasance"。

malfeasanceを、i英辞郎122で検索すると、
"違法行為"とだけ載っていました。

これを、Cambridge Advanced Learner's Dictionaryで調べると、
noun[U]、legal、an example of dishonest and illegal behaviour, especially by a person in ahthority.
と書いてありました。

これだと、malfeasanceは不可算名詞で法律用語であり、おもに重要な公職についている者による不正行為だということよく分かります。
やっぱり、malfeasance=違法行為というわけではありません。

以上、ほんの3例だけを取り上げましたが、異なる言語間の単語は、イコールで結びつけることはできないと思った方がいいです。
それぞれに、世界の切り取り方が違っているから。

最近の英和辞典は、かなり改善されてきて、単語の微妙なニュアンスも説明するようになりました。
だけど、英英辞典による、直感的な理解にはまだ及びません!

英和辞典だけではなく、是非、英英辞典も活用してください。新しい英語の世界が開けるはずです。
はじめて英英辞典を使うのならば、ロングマン現代英英、Longman Contemporary English 5をおすすめします。
23万語を収録し、基本語2,000語だけを使って単語を定義しています。



↑電子辞書や、携帯アプリなどで購入される方が多いと思いますが、付録のDVD-ROM版では音声データも付いています。自分の発音を録音してチェックも可能。

参照記事
一番綴りの長い英単語は?
英語の冠詞とマーク・ピーターセンの「日本人の英語」
研究社リーダーズ英和辞典2版、iPhone/iPod touchでの英語辞書

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テーマ:英語
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
GRを多読していくよりも、cobuildを多読していく方が、より効率がいいような気がして、勉強スタイルを変えるべきか迷ってます
androidのcobuildを購入して、冗長でない、みっちり詰まった内容に惹かれています
もちろん、ストーリーの中からだと、リアルなイメージで単語、表現を容易に覚えていけるのですが、パッシブレベルの表現をアクティブレベルにするには接触回数を考えると、一般英文の多読ではとてつもない量が必要で効率が悪すぎる(特に頻度の高い動詞の用例の多さ!)。多義語だと一部の意味しか記憶できない(自分はshedはcow shedの意味でしか覚えていません)
文法についてはbasic grammar in use、intermediateで体に叩き込んで、Forestで仕上げたので、一応終了しました。
2011/08/25(Thu) 22:32 | URL | 二郎 | 【編集
Re: 二郎さんへ
二郎さん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
Cobuildとは、Collins Cobuild Intemediate Dictionaryのことでしょうか?
これは、英語学習には最高のツールだと思っています。

>多義語だと一部の意味しか記憶できない(自分はshedはcow shedの意味でしか覚えていません)

わたしも幾つか(抜け殻とか)意味は知っていますが、もっとあるのでしょうね。

多義語の場合は、英和辞典でそれに対応する日本語をいくつも覚えるよりも、英英辞典でその多義語の根幹の部分を把握する方が、効果的だと思います。

>文法についてはbasic grammar in use、intermediateで体に叩き込んで、Forestで仕上げたので、一応終了しました。

英文法をほとんどやってこなかったので、個人的にはなんとかしなければいけないと思っています。
読む場合は全く困らないのですが、書く場合には、ちょっと悩むことがあります。

語学の習得は、人それぞれにやり方があって、語学をマスターした人は自分に適した語学の習得法をもマスターしているのだと思います。
お互いに頑張って、英語をうまく使えるようになりましょう!
2011/08/26(Fri) 23:02 | URL | sigeru | 【編集
結局、android版のcobulid,longmanを購入しました。android版のcobulidは語数、解説共に重要なものに絞ってるせいか、一般の英英辞書より読んでいて苦にならないです。アルクSVLの最初から読んでいこうと思っています。ロングマンの方は発音が英、米付いていて、例文も音声つき
(ネットからストリーミング再生)なので、cobulidに載ってないときは、こちらと使い分けようと思ってます。cobulidの使用頻度の高い順に書いてある方式は、合理的で素晴らしいです。今までの多読で覚えた意外な意味の単語を調べてみても、ことごとく載っていて驚きました。複数の意味をもつ単語(多くの単語)は英和辞書で覚えるのは至難ですね
2011/08/29(Mon) 20:48 | URL | 二郎 | 【編集
書き忘れてました
sigeruさんレベルだとgrammar in useのadvance でもさらっと読むのはどうでしょうか?
あるいはネイティブの高校生の受験用の文法書とか。
語彙レベルが半端ないですが、英英辞書を毎回引きながら覚えてきたのですか?
それとも単語本からですか?
気になります
2011/08/29(Mon) 20:55 | URL | 二郎 | 【編集
Re: タイトルなし
二郎さん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。

>英英辞書を毎回引きながら覚えてきたのですか?
>それとも単語本からですか?

単語本での学習は、あまりやったことはありません。
根気がなくて、いつも途中で挫折していました。
唯一最後まで読み通した単語の本は、"30 days to a more powerful vocabulary, by Wilfret Funk and Norman Lewis"でした。
これは、ネイティブ向けのボキャブラ本ですが、飽きずに最後まで読み通させるようにいろいろと工夫がされているので、なんとか最後まで読み通すことができました。

http://shigreghon.blog85.fc2.com/blog-date-20100913.html

それ以外では、本や雑誌を読みながら、分からない単語があったら辞書で引いて、それで覚えていました。(ただ、読書の量は半端ではなかったと思います。)
辞書は、いろいろと使い分けていました。
各英和中辞典、研究社リーダーズ英和、Oxford Advanced Learner's Dictionary,Longman Cotemporary,American heritageなど。

英文法の本とは言えないかもしれませんが、The Element of Styleは便利で、英語を書く場合にはよく参考にしていました。
この本のおかげで、わりとネイティブっぽい英語が書けるようになったと思います。
2011/08/30(Tue) 19:00 | URL | sigeru | 【編集
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