このブログでは、政治の話題をしないようにしていた。
典型的なノンポリとして、政治にかかわりたくなかったし、政治はかっこ悪いものだと思っていたから。
それに、ぼくの書くことが、人に共感してもらえるという自信もなかったから。

だけど、今日だけは書いてみようと思う。

今回の件では、中国はもっとも親中国的だった管政権をわざわざつぶしたようなものだな。
8/15日の韓国へのお詫びの談話といい、今回の政治的決着といい、けっこうおめでたい政権で、中国にとってもっとも都合がよい相手だったろうに。

日本製品ボイコットやレアアースの輸出禁止などの経済制裁は、もろ刃の剣であり、中国自体にも損害をもたらすので我慢比べだったのに。
今回の事件で、世界は、中国に過度に依存することの危険性を知ったのだから、今後、レアアースは他の地域での開発が加速化するだろう(げんに、カナダやアメリカや他の諸国でさっそくはじまっている)。これは、中国がレアアースの価格を支配できなくなることで、中国が一番困ることだ。WTOにも違反しているし、日本は提訴もできたはずだし、中国のメンツは丸つぶれなのに。

日本製品ボイコットにしたって、中国で売られているソニー製品の90%以上は中国の工場で作られているのだし、中国に失業者が増えるだけだ。すでに中国の失業率は、暴動が起きるような状況まできているのに。

今回はチキンレースの我慢比べだったのに、管政権はあっさり根をあげてしまった。

テレビで見ていたけれど、あの船長の中国での出迎えはまるで凱旋将軍みたいだったなぁ。
たしかに、日本は負けたのだけど、でもBATTLEに負けただけで、WARに負けたわけではないのだと思いたい。
これからますます、中国は強大化するだろうけれど、中国の時代はそんなに長くはないと思う。
独裁社会だし、貧富の格差、民族問題などの国内の矛盾は解消していないし、一人っ子政策による超高齢者社会は、日本よりももっとドラスティックな形でやってくる。それも、日本みたいに先進国という回り道を通らずにやってくるから、よけいに問題が複雑になってくる。あの長い歴史を通して、中国人の一番の敵は、チベット人でも、インド人でも、日本人でもなく中国人自身だった。

今回の決着で、背後で動いたのはアメリカだと思う。
中国には、次の一手は軍事的なデモストレーションしか残されていなかったし、アメリカもそれだけは避けたかった。日本に釈放をせまる代わりに、尖閣も日米同盟の適用範囲だというアメを日本に与えたのだろう。それを考えれば、管政権も一方的に中国に負けたとはいえないのかもしれない。司法手続きもやり、日本の法律が適用されるということを建て前ではちゃんと示せたのだから。タイミングはあまりに悪すぎるけれど。

今回の事件を、元寇や黒船来航と同じような、歴史のターニングポイントとしてとらえよう!

いまの憲法は、いっこくも早く改正するべきだ。
韓国や中国が「軍国主義復活だ」と文句をつけても無視すればいいだけのことだ。

日本が戦後65年間、平和でいられたのは、アメリカと同盟を結んでいたからだろう。
どこの国だって、アメリカと戦争をする危険を冒してまで、日本ともめ事をおこしたくなかっただろうから。

もし、アメリカと同盟を結ばずに、いまの平和憲法を守っていたら、北海道はロシアに占領されていただろうし、竹島だけでなく対馬も韓国領になっていただろうし、沖縄も中国に領有されていただろう。こんな話は、誰も聞きたくないだろうけれど、これは十分に起こりえたことだ。

日本がいままで自国の安全保障を考えなくてよかったのは、アメリカと同盟していたから。誰だって、アメリカとはもめ事を起こしたくないはずだ。

第9条などの武力放棄は、相互主義のもとでやるべきであり、中国や韓国やロシアや北朝鮮が同じような法律をもたないかぎり、日本だけが持つべきではない。

こうしたあたりまえの理屈が、どうしていまの日本では通用しないのだろう。

日本は、核武装をするべきだと思う。
イギリスで、核ミサイルを搭載した潜水艦4隻を更新するコストが、日本円で2兆7300億円だそうだ。
日本の場合は、もう少し潜水艦を増やして6兆円くらい?
いまの日本のバラマキ予算からだったら、これくらいねん出するのは簡単だろう。

これで、中国や北朝鮮の核による恫喝に屈しなくていいのなら安いものだ。
それに、核をもった北朝鮮と韓国が統一したら、新しい問題も起きてくるだろう。

将来、何らかの原因で日米同盟が解消されて、それでも日本が中国の侵略から沖縄を守ろうと決意するならば、核武装以外に、他の選択肢はのこされていないと思う。べつに、ウィグルやチベットだけでなく、インドやベトナムやフィリッピンやインドネシアに、中国が何をしてきたか見ればいいだけのことだ。

本当は、日本が1951年に独立した時点で、占領下で作られた憲法など改正するべきだった。
本当は、中共が1960年代に核兵器をもった時点で、日本も核兵器を所有するべきだった。
いまの財政赤字と一緒で、政治家も国民もリスクも責任をとらず次の世代に負債ばかりを残していく。

こうしたことを書いたら、右翼とか軍国主義者とか呼ばれるのなら、ぼくは右翼でも軍国主義者でもかまわない。

最後に、ひとつ大事なことをいい忘れたけれど、今回の件でアメリカは争いになれば日本を支援するといってくれたけれど、アメリカが中東で困っていたときに、日本は集団的自衛権が憲法で禁止されているとかいって助けようとしなかったなぁ~。この点だけでも、いまの憲法は改正するべきだ。

[追記]
今日、久しぶりにTBSのサンデーモーニングを見たが、あいかわらずくそみたいな番組だ。
ナショナリズムをあおるのは危険だとが、冷静に対処しようとか、そんなことは中国人に云えよ。
管総理も、もうちょっと我慢すれば、あとは軍事的なデモストレーションしか残っていなかっただろうから、いまのくそみたいな憲法は日本を絶対に守ってくれないのだと、日本人に分からせるいいチャンスだったのに。たとえ、日本が屈服させられても、その方がよかった。

最後に、政治はリアリズムでなければならない。それを踏まえれば、管総理の今回の決定も正しかったのかもしれない。そして、いまの日本の憲法が間違っているのは、リアリズムの側面がまったくないからだ。土井たか子さんや福島瑞穂さんみたいな、お花畑に住んでいる人たちの妄想の産物だからだ。

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テーマ:民主党・菅直人政権
ジャンル:政治・経済