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最近、夏バテのせいなのかはわからないけれど、何事に対しても意欲がわかなくなってしまった。

PBに関しては、マイケル・クライトンの生前に出版された最後のノベル、
"NEXT"をようやく読み終わったところ。(2008年に彼は亡くなった)。
彼のノベルは、いつも楽しみにしていたので、もう読めないのはとても残念でならない。

"NEXT"については次の機会に書くとして、今回は、彼の"State of Fear"というノベルと環境問題について。
出版当時はかなり注目されたけど、いまはジュラシック・パークやアンドロメダ病原体などの他のノベルに比べると、あまり取り上げられないようなので。

クライトンは"State of Fear"で、エコロジー過激派による環境テロをテーマにしていた。
また、そのappendixでは、地球温暖化の原因をCO²の増加と結びつけることに疑念を表明していた。
これに対しては、さまざまな人や環境団体から批判を受けた。

以下はこれらに関する、ぼくの考え。

これは、少数派の意見です。
CO²などの温室効果ガスが温暖化の主要な原因であり、これは科学的だけでなく、政治的にも決着済みらしいから?

クライトンの主な主張。

We know astonishingly little about every aspect of the environment, from its past histry, to its present state, to how to conserve and protect it.
地球環境のさまざまな分野については、その過去の歴史から現状まで、それをどうやって守っていくかなど、我々は驚くほど何も分かっていない。

We are also in the midst of a natural warming trend that began about 1850, as we emerged from a four-hundred-year cold spell known as the "little Ice Age."
我々は、温暖化トレンドの真っただ中にある。これは、400年ほどの周期で繰り返されるミニ氷河期が、1850年あたりに終わったため。

Nobody knows how much of the present warming trend might be a natural phenomenon.
現在の温暖化トレンドのどれだけが、自然現象によるものかは、誰も分かっていない。

Nobody knows how much of the present warming trend might be man-made.
現在の温暖化トレンドのどれだけが、人的活動によるものかは、誰も分かっていない。

Nobody knows how much warming will occur in the next century. Computer models vary by 400 percent, de fact proof that nobody knows.
21世紀にどれだけ温暖化か起きるのかは、誰も分かっていない。コンピュータモデルによっては、その数値に400%もの変動がある。これは事実上、誰も分かっていないということの証拠。

Before making expensive policy decisions on the basis of climate models, I think it is reasonable to require that those models predict future temperatures accurately for a period of ten years.
ある気候モデルにもとづいて、財政支出を要する政治決定をする場合には、その気候モデルは、直近の10年間の気候変動くらいは正確に予測できてもいいだろう。

次はぼくの意見。
わりとクライトン寄りではあるが。
ぼくは温暖化問題に関してはまったく無知であり、理解するために努力もしていないので、本当は語る資格はないのだが。
また、ぼくは性格からして、みんなが正しいということに対しては疑ってかかる傾向があるために、偏向的な見方をしているのかもしれないのだが。

地球温暖化という巨大なマクロ現象には、いろいろな要素(地球だけでなく、太陽系全体)が複雑にからみあっていて、その要因を仕分けたり、特定したりするのは現状では不可能ではないのか。
データの出し方や解釈次第では、どのような結論でも導き出せるのではないか。
そもそも、温暖化が自然変動(太陽の黒点の移動、地球の軌道の変化など)によるものなのか、それとも人間の活動の結果にによるものなのかさえもよく分かっていないのではないか。
(CO²が温暖化の主たる原因なら、産業革命以降の地球の気温は(多少の変動はあっても)継続的に少しずつ上昇しているはずだけれど、記録や資料では必ずしもそうはなっていない。)

結論。
地球温暖化のculpritに関しては、クライトンが正しいのか、マスコミや政治家の意見を含めて環境保護団体の主張が正しいのかは、ぼくにはまったく分からない。

仮にCO²が温暖化の原因だとゆずったとしても、その排出量が外交的に取引されたり、金銭による売買の対象になるメカニズムが、ぼくにはよく理解できない。

夏の都市の熱帯化は、都市での緑の減少、人の経済活動、いたるところにコンクリートやアスファルトを敷き詰めたことによるヒートアイランド現象なので、CO²の増加とはあまり関係がない。

地球温暖化の主な原因は、太陽の活動らしく、太陽の黒点移動と地球の気候変動とは密接な相関関係があるらしい。
参考資料⇒NASA's Solar Dynamics Observatory Catches 'Surfer' Waves On the Sun

CO²による温暖化説は、原発推進運動と密接に結びついていた。
(日本の場合はとくにそうだった。福島の事故以降は、あまりCO²のことは言わなくなったが。)

環境保護は、経済にうまく組み込まれることが必要で、市場メカニズムを無視した政治的な決着や流行やイデオロギーとしてのエコロジー運動は成功しないだろう。

"State of Fear"の冒頭には、ジョージ・オーウェルの有名な言葉が引用されている。
Within any important issue,there are always aspects no one wishs to discuss.
重要な問題では、誰もが目を背けて語りたがろうとしない側面がいつもついてまわっている。
⇒これは、いまの原発と電力問題の騒動にもそっくり当てはまるのだろう。

最後にマイケル・クライトンのノベルと彼の英語の読みやすさについて。
クライトンは、「恐怖の存在」"State of Fear"あたりから、社会的なテーマを前面に押し出すようになり、読み物としての面白みには少し欠けるようになった。
"Congo"や"The Andromeda Strain"や”Jurrassic Park”あたりがエンターテイメント性も高く、最高に面白かった。

彼の英語は平易なので、英語の読解の教材としては最適だと思う。



おススメ度<★★★★>

参考記事
「星を継ぐ者」ジェームス・P・ホーガン、SF史上に燦然とかがやく傑作

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テーマ:思想・社会・メディア
ジャンル:本・雑誌
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