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去年の暮れから、帰省の新幹線の中や休日などで時間が空いたとき、
H.G. Wells の A short history of the world という本を読んでいた。
英語版が Kindle で200円ほどであったので、試しに落としてみた。
読みながら、100年ほど前の本で(初版が1922年)、英文も書かれている内容もちょっと古臭いと思った。
一つ例をあげるならば、石器時代の人類を幼児やアフリカの種族との比較で論じていること。
レヴィ・ストロースなどによって、西洋文明もアフリカ文明も南アメリカのインディオ文明も構造主義的には相対的で平等であるという思想が提起される前の歴史観なのだろう。

それでもまあ、おおまかは面白かった。
H.G. Wells は、「宇宙戦争」や「タイムマシン」や「ドクター・モローの島」 など中・高生のときに夢中になって読んだSF作家だったが、彼のSFが圧倒的に面白いのは、こうした本を書けるほど歴史的、文明論的に深い洞察が背景にあったからなのだと改めて思った次第。

ちなみに H.G. Wells が 「タイムマシン」を発表したのは、1895年。
これはもうまったく驚くべきことだと思う。
コンピュータどころか、ラジオも、テレビも、電話も、洗濯機も、冷蔵庫もまだ発明されていない時代!
ライト兄弟の飛行機もなくて、移動手段といえば、もっぱら馬車と蒸気機関車だった時代!
もちろん、量子力学も、相対性理論もない。(プランクがプランク定数を提唱したのが1900年で、アンシュタインが特殊相対性理論を発表したのが1905年。)
そんな時代に、H.G. Wells は、タイムマシンを発明して時間旅行に出かける男の物語を書こうと思いついたんだから!
ファンタジーとして時間旅行を書いた作家はいたと思うが、科学的アプローチから時間旅行をテーマにしたのは、彼が最初。
これ以降、タイムトラベルものはSFの主要テーマの一つになるのだが、H.G. Wells の「タイムマシン」を超えるような作品はまだ出てきていないと思う。

僕の見解では、唯一これに並ぶのが、ジェームス・P・ホーガンの「未来からのホットライン」。

⇒ビックコミックから、「未来からのホットライン」の連載が始まる!

まだ寒く、今日の気温も5℃くらいなのに、近くの公園では菜の花が咲いていた。(下の写真)
調べたら、寒咲花菜(カンザキハナナ)という真冬から咲く品種だそうだ。

菜の花

A short history of the world も調べたら、H.G.ウェルズの 『世界史概観』 というタイトルで、岩波新書から翻訳版が上下巻で出版されていました。


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