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北海道で行方不明になっていた男の子が見つかって本当に良かった。
このニュースは日本だけでなく、BBCやCNNなどの海外メディアでもトップニュースで報道されていた。
もう一つ世界でトップニュースになっていたのは、アメリカのシンシナティ動物園で子供がゴリラの檻の中に誤って転落して、無事に救出された事件。
こちらはゴリラが射殺されたから、必ずしもハッピーエンドとは言えないが。

⇒Harambe the gorilla: the zoo killing that’s set the internet on fire, explained
シンシナティ動物園で、母親がちょっと目を離した隙に4歳の男の子が誤ってゴリラの檻の中に転落した。
雄ゴリラがその子供を捉まえて、乱暴に扱っているように見えた。
麻酔銃は効力に時間がかかり、その間、ゴリラが興奮してかえって子供に危害が及ぶ恐れがあった。動物園はとっさの判断でゴリラを射殺して子供を救出した。

アメリカでは、ゴリラを射殺した動物園と子供をちゃんと見守らず檻の中に転落させてしまった母親に対して非難が殺到している。
ゴリラを射殺する以外に、子供を助ける方法はあったはずだと。
日本の北海道の事件でも、いたずらの罰として、子供を山中に置き去りにした親に対して非難が殺到している。
これは躾ではなく、虐待であると。

僕は動物学の専門家でもないし、子供の躾や育て方で何が正しいのかもよく分からない。
だからこうした議論は専門家にまかせて、僕が気になったのは、世間の非難に対して日本の親とアメリカの親が取った対応の違いについて。
これが日本とアメリカの文化の違いのようにも思えたから。

アメリカでは、母親は自分の子供が助かったことに対して真っ先に神に感謝していた。
次に子供を救出した人たちに対して、謝罪ではなく、感謝の言葉を述べていた。
騒ぐ世間に対しては、私たちをそっとして欲しいと要求していた。(We hope that you will respect our privacy at this time.)

"God protected my son.
I am thankful that the right people were in the right place today.
Thank you to everyone that helped me and my son today and most importantly God for being the awsome God that He is."
神様が私の息子を守ってくれた。
今日、正しい人たちが正しい場所にいてくれたことに感謝している。
私と私の息子を助けくれたみなさん、ありがとう。
そして何よりも、素晴らしい神様がいて息子を守ってくれたことにありがとう。

日本であんな騒動と被害(人に次ぐ知性を持った絶滅危惧種ゴリラの射殺)を引き起こした後、こんなコメントを出していたら、母親は世間から袋叩きにあったろうと思う。檻の中には他に8匹のゴリラがいたから、救出作業に携わる人も命がけだったはず。
北海道の事件では、父親は真っ先に、子供とその学校関係者、救出に携わった人たち、騒がせた世間に対して涙ながらに謝罪していた。
日本ではこれが正しい対応であり、世間からの非難を少しでも緩和するための最良の策なのだろう。

最近、オバマ大統領が原爆を落とした国の大統領として初めて広島の被爆地を訪問した。
広島での滞在中、大統領からは原爆投下に関して謝罪の言葉は一切なかった。
この政治判断の是非の議論はひとまず控えて、オバマ大統領にしろシンシナティ動物園の母親にしろ、謝罪は敗北とほぼ同義だから謝罪はするべきでないというアメリカ社会のkey tenet(基本教義)みたいなものが、その根底にあるように思った。

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