上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
先日、欧州原子核研究機構(CERN)について、また、そこで生成する可能性のあるミニブラックホールが巻き起こした騒動などをブログに書きましたが、同じような題材を取り扱ったSFを、以前、読んだことがあります。

James.P.Hoganの「未来からのホットライン」というタイトルの本です。

核融合原子炉内で、ミニブラックホールが生成されて、回転しながら軌道をかたちづくり、新たに生成されるブラックホールと融合して、さらに、他の物質を吸収しながら成長していく。
やがて地球自体を飲み込んでいくようになる。
そして、地球が崩壊の危機に直面することになる。
地球の崩壊を回避するためには、過去のある時点に戻って、核融合原子炉の運行を止める以外に方法がない。

そこで、あらたに開発された異時間への通信機器を使って、過去へ警告のメッセージを送るという物語。

通信の媒体としてタキオンが使われることになります(タキオンとは、一般の物質と違って、マイナスの質量を持った物質。その質量は自然数ではなく、虚数単位を使って定義するのだそうです。タキオンのパルスを利用して、時間を反転(虚時間を発生させる?)させて、過去との通信を試みる。

もちろん、こうした試みには、パラドックスが必然的に憑いてまわることになる。

たとえば、「未来からのホットライン」では、グラスが割れるから注意しろというメッセージが2分後の自分から送られて、それに気がついた結果、グラスが割れないという現象に遭遇します。このパラドックスをめぐって、さまざまな解釈や議論が展開していくけれど、そこがこの小説の面白い箇所でもあります。

一番妥当な解釈は、過去の出来事に干渉した結果、歴史が改変しても、その変化は瞬時に反映されて、その変化に基づいて、人間の意識も含めて、世界が再構築される。

その結果、歴史が改変されたという事実さえ意識にのぼることがない。

「未来からのホットライン」では、このように説明されていたように記憶しています。(かなり曖昧な記憶ですが)
映画の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も、似たような考え方で成り立っているような気がします。

余り書くと、ネタばれになる惧れがあるのでここらあたりで。。。(爆)



おススメ度<★★★★★>

James.P.Hoganの後期の後期の作品は政治的なものが多くなり、あまり好きではないのですが、これを含めて初期の作品は文句なしに面白い。"Inherit the Star"、"Genesis Machine"など。
スポンサーサイト
テーマ:英語
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。