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「Ginger」 は、イスラエルで開発された、無料で、英文をチェックしてくれるソフト。

⇒Ginger

スペルチェックや簡単な文法事項をチェックしてくれるワープロソフトは多くあるけれど (たとえば、Word 2010 の英文アシスト機能など)、「Ginger」 は、前後の文脈などを考慮に入れて、ネイティブなみの自然な英文に訂正してくれるという。
私は、翻訳ソフトを含めて、この手のツールをあまり信用していないのだが、ためしに使ってみることにした。

実は、先週、伊勢神宮にはじめて参拝した。
途中、参道を取り囲むように生い茂った太古の樹木たちが、私に畏敬の念を起こさせた。
その時のことを思い出しながら、とりあえず、以下のような英文を入力してみた。

 I made the first pilgrimage to Ise-Jingu last week, which is the oldest shinto shrine of Japan.
 As the shrine was surrounded by the dense forests,  I had to walk long steep mud pathes through the woods to enter the sancutuary.
 The old trees on the way that towering into the blue sky filled me with awe and reverence.  Even though I was a secular mind,  I could perceive divine spirits in this ancient landscape...

本当は、the sanctuary は the holy site にした方がいいような気もするが、スペルチェックを使うためにも、わざとつづりがあやふやな sancutuary を使ってみた。また、観光がてらで行ったお伊勢参りに、  pilgrimage という単語を使うのもどうかと思ったが、そのままにしておいた。(帰りに、街道沿いのお店にも寄った。地ビールやアワビや魚の干物などとてもおいしかった。)

「Ginger」 の話にもどせば、「Ginger」 は、青のハイライトでマークした箇所を、以下のように訂正するようにアドバイスしてきた。

①「pathes」を、「paths」に訂正する。

②「sancutuary」を、「sanctuary」に訂正する。

③ 「that towering into the blue sky 」を、
  「that were towering into the blue sky 」に訂正する。

アドバイスにしたがい、以下のように訂正した。

 I made the first pilgrimage to Ise-Jingu last  week, which is the oldest shinto shrine of Japan.
 As the shrine was surrounded by the dense forests, 
I had to walk long steep mud paths through the woods to enter the sanctuary.
 The old trees on the way that were towering into the blue sky filled me with awe and reverence.  Even though I was a secular mind,  I could perceive divine spirits in this ancient landscape...

「pathes」を、「paths」に訂正するとか、「sancutuary」 を「sanctuary」 に訂正するとかのスペルチェック機能は、たいていのワープロソフトにも備わっている。
だけど、「Ginger」 は、時制や単複や前置詞なども含めて、前後の文脈から英文の適合性をチェックしてくれるそうだ。

ここでは、「that towering into the blue sky 」を、「that were towering into the blue sky 」に訂正するようにアドバイスしてきた。
たしかに、この方が文法的に正しいような気がする。

過度な期待は禁物だけれど、最初に予想していたよりも、ずっと実用的なソフトだと思った。

「Ginger」 は、Google Chrome や Firefox などのブラウザ(何故か、IE版はなかった )にエクステンションを入れて使うことができる。  また、マイクロソフトのOffice にビルトオンを組み込んで使うこともできる。
ためしに、Office 2010 に組み込んで、Word を使ってみた。 すると、英語を入力しながら、「Ginger」 がおかしいと判断すると、その箇所と訂正オプションを指摘してくれた。
残念なことだけど、「Ginger」はネット接続が必要なので、オフラインでは使えない。
これは、「Ginge」が、ネットの中の膨大な英文を参照しながら、英語の適合性を判断するため。
近いうちに、アンドロイド版も出るそうだ。 スマフォの小さな画面だと入力ミスも起きがちだから、スマフォでちょっとした英文を書く場合には、便利かもしれない。

参考記事
The Elements of Style, by Willium Struk Jr., E. B. White
テーマ:英語学習記録
ジャンル:学問・文化・芸術
最近、思うことがあって、Kindle版や紙の書籍などで、英文法の本を5、6冊ほど買い込んだ。

一部を紹介すれば、以下はその中の3冊。
  • Collins Cobuild's Active English Grammar
Collins Cobuildは、ノンネイティブには必須の英英辞典だと思っているし、そこが出している英文法の本だから、絶対に素晴らしいと思ったから。
  • The Only Grammar Book You'll Ever Need: A One-Stop Source for Every Writing Assignment by Thurman, Susan
これは、アメリカのAmazon.comでのレヴュー数も多く、評価も高かったから。
  • Glammar Girl Presents the Ultimate Writing Guide for Students by Fogarty, Mingon
彼女の Podcast の、 Glammar Girl's Quick & Dirty Tips for Better Writing は聴いていて楽しいし、同タイトルの本も面白くてとても役にたったから。

以下はたまたま選んだのだが、 Glammar Girl Presents the Ultimate Writing Guides の1-1. A NOUN の説明の一部。

A noun is a person, place, thing. Things can be concrete, like rocks, or abstract ideas, like courage, or purpose. Nouns are divided into tow types: proper nouns and common nouns.
Proper nouns name specific people, places, or things, such as Grammar Girl, Mississippi River, and Golden Bridge. They are names. On the other hand, common nouns name general poeple, places, or things. The words girl, river, and bridge aren't capitalized because they are common nouns that don't name any one individual person, place, or thing.

名詞は、人や場所や事物を表わす。 事物は、「岩 」のように具体的なものであったり、「勇気 」や「目的」のように抽象的な概念であったりする。 名詞は2つのタイプに分かれる。 固有名詞と普通名詞だ。 固有名詞は、 Glammar Girl や
Mississippi River や Golden Bridge など、特定の人や場所や事物を表わす。これらは、ものの名前だ。 一方、普通名詞は、一般的な人や場所や事物を表わす。 girl や river や bridge などは、普通名詞であって、特定の個人や場所や事物を表していないから、大文字にはしない。

こんな文章がえんえんと読くのだから、途中で放り投げたくなる。

これを日本語の文法書に喩えれば、こんな感じだろうか!

「走る」は、急いで動くことを表わす動詞で、その現在形である。
「走った」は、その過去形である。
「走るだろう」は、その推測、または未来形だ。

わざわざ教えてもらわなくても、「走る」が動詞で、現在形だってことぐらいはわかっている!

覚えたのは、and, or, but などを coordinating conjunctions(連結接続詞) と呼ぶことや、"either...or " や "not only...but also..."などを correlative conjunctions(相関接続詞)と呼ぶことなど。(汗)

これらの文法用語を覚えたからといって、何の役にたつのだろうか?

正確な英文を書くためには、英文法のおさらいをすることが大事だと思っていたが、はやくも挫折しそうになっている。(汗)

【追記】
決して、これらの英文法書が役にたたないといっているのではなく、忍耐のない自分が悪いのであって、この3冊は英文法書の傑作なのだと思う。

【参考記事】
The Elements of Style, by Willium Struk Jr., E. B. White を読み返してみて
ブログ仲間のあっこさんから、Kindle版が出ているのを教えられて、
"The Elements of Style, by Willium Struk Jr., E. B. White "を、20年ぶりくらいに読み返していました。(あっこさんは、A&A Englishというオンライン英会話スクールの経営者で、英検1級とTOEIC985点の持ち主。)

彼女のブログはこちら⇒続・しんまに日記

この本を最初に読んだのは、たしか、20代の半ばでした。
当時、仕事で大量の英文を書かなければならなくて、そのための参考文献を買い漁っていて、その中の一冊でした。

この本は、アメリカでは英文ライティングの古典的名著とされています。アメリカのAmazon.comでは493個のレビューがついていました。

この本のオリジナル版が出たのは、1918年。
それ以降、何度か改変されて、第4改訂版が出たのが1999年。
最近では、Updated For Present-Day Use版、Kindleバージョンも出ていました。
今回買ったのは、Kindleバージョンのオリジナル版(80円)とUpdated For Present-Day Use版(300円)の2冊。

本文から少し引用しようと思います。
この本の魅力は、本文から引用した方が一番伝わると思うので。。。
ただし、ぼくの日本語の翻訳はけっこういいかげんです。
仕事じゃないんで。(爆)

たとえば、第5章の、Compare toとcompare withの違いを説明する件りでは、

Compare: to compare to is to point out or imply resemblances, between objects regarded as essentially of different order; to compare with is mainly to point out differences, between objects regarded as essentially of the same order. Thus life has been compared to a pilgrimage, to a drama, to a battle; Congress may be compared with the British Parliament. Paris has been compared to ancient Athens; it may be compared with modern London.

"compare to"は、本質的に異なっている種類のもの間で、類似性を指摘したり、示唆したりすること。一方で、"compare with"は、本質的に同じ種類のものの間で、違いを指摘すること。
このようにして、"Life has been compared to a pilgrimage, to a drama, to a battle. 人生は巡礼やドラマや戦いに比較されてきた。"
"Congress may be compared with the British Parliament. アメリカ議会を、イギリス議会と比較することは可能だ。"
"Paris has been compared to ancient Athens; it may be compared with modern London. パリは古代アテネと比較されてきた。現代のロンドンと比較することも可能だろう。"

また、同じく第5章の、due toとowing toの違いを説明する件りでは、

due to / owing to: They are synominous in meaning "because of, attributable to ". "Due to circumstances beyond our control," " Due to bad weather..." Owning to, however, is often more subtle and elegant. "He was late due to a flat tire" is lame; "Owning to a flat tire," by its increased subtlety, doesn't trivialze the problem, but always-even encourages- one to imagen the frustration and disappointment involved.

"due to"も"owing to"も、"because of"や"attributable to"と同じ意味だ。
"Due to circumstances beyond our control, 自分たちには如何ともしがたい事情によって"、" Due to bad weather...ひどい天候のために、"
しかしながら、この場合は、Owning toを使う方がより巧妙でエレガントだ。
"He was late due to a flat tire. 彼が遅れたのは、車がパンクしたため、"と書くのは、良くない。
"Owning to a flat tire."と書く方が巧妙さも増して、事態をより重大に見せて、相手にそのときの落胆やフラストレーションなどをも想像させることができる。

個人的には、第3章の"Elementary Principles of Composition"と第5章の"Words and Expressions Commonly Misused"がとくに好きでした。

【追記】
一つ注意点をあげれば、オリジナル版はなにぶん古いので、そこで間違いと断言していた用法がUpdated for present-day use版では正しいとされているケースもあること。
たとえば、"Things are different than they used to be. 昔に比べると、いろいろと変わってきている。"は、オリジナル版では間違っていると書かれているけれど、Updated For Present-Day Use版では正しいとされていました。

Kindleバージョンは、安いし、オリジナル版とUpdated For Present-Day Use版の両方を買われることをおすすめします。
もし1冊ですませるのならば、"Updated For Present-day Use"版の方をどうぞ。
ペーパーバックを買われる場合は、下から第4版をどうぞ。(爆)





Stephen Kingも、この本を絶賛していました。

Fiction writers, present company included, don't understand very much about what they do — not why it works when it's good, not why it doesn't when it's bad. I figured the shorter the book, the less the bullshit.
One notable exception to the bullshit rule is The Elements of Style, by William Strunk Jr. and E.B. White. There is little or no detectable bullshit in that book. (Of course, its short; at eighty-five pages it's much shorter than this one.) I'll tell you right now that every aspiring writer should read The Elements of Style. Rule 17 in the chapter titled Principles of Composition is "Omit needless words." I will try to do that here.
テーマ:オススメの本の紹介
ジャンル:本・雑誌
気分転換もかねて、4月から、NHKの「実践ビジネス英語」を再開した。
(以下、実ビジと省略。)

実ビジに出てくる表現は、他の場所でもよく見かける。
これを書きながら、たまたま、思い出す単語やフレーズを書けば、
先日も、アメリカのラジオで、村上春樹の特集をやっているのを聞いていたけれど、コメンテイターの一人が彼のことを、"a huge jazz aficionado"と呼んでいた。(これは、ジャズの愛好家という意味)。
これは実ビジでも何度か出てきた単語で、以前、実ビジでは、納豆好きの人を"a natto aficionado"と表現していた。

"run-of-the mill" 。
「平凡な」を意味するこのフレーズも実ビジでよく出てきた。
先日、The Economistを読んでいたら、"The information leakage is not a run-of-the-mill incident."のような文で、このフレーズで出てきていた。(この情報漏洩は、普通の事件とはわけが違う。)

"on the road"。
「出張中」を意味するこのフレーズも実ビジにはよく出てくるが、TOEIC模試でも何度も見かけた。

"on the road"は、実ビジでは、
"It's great to be back after two weeks on the road touching base with key local retailers to get the skinny on the state of the market."という文の中に出てきていた。

上の文では、"on the road"以外に、"get the skinny on"や"touch base with"なども面白い表現だと思った。

"get the skinny on"。
比較的、新しいスラングだと思うが、「~についての情報を得る」という意味で、これもたまに見かける。
たぶん、 "the skinny" は、 "the naked truth" を意味しているのだろう。

"touch base with"も、
"I'll touch base with you." という感じで、これは、 「あなたに連絡するね」 といったニュアンスだと思うが、これもよく見かける。
このように、映画や雑誌などでは、本当によく、実ビジで覚えたフレーズに再会する。
実ビジには、役に立つ単語やフレーズが満載だ。

リスニングに関しても、スクリプトなしで、実ビジの会話が理解出来れば、リスニング力もそこそこあるのだと思う。
実ビジは、他の教材のように、わざとゆっくりと話したりしないから。
⇒今は4月の初年度だからなのか、いつもよりは内容もやさしく、会話の速度も遅め。実ビジの担当者の方がこれを読んでいたら、もっと難しくしてください。

たぶん、NHKの語学講座では、実ビジが一番難しいと思うが、より歯ごたえのある教材を探している人にはオススメだと思う。
これが、380円というテキスト代だけで済むのだから、英語学習における、究極のコストパフォーマンスだろう。

僕の実ビジのやり方だが、まず、スクリプトなしで聞いてみる。(たいていは、携帯で聞いている。)
杉田先生と、Heatherさんの解説を聞きながら、細かい意味や曖昧だったところを確認をする。
次に、スクリプトを見ながら、シャドーイングをしながら、もう一度聞いてみる。
(音声は、PCに録音して、それを携帯に転送している。)

最後に、自分で音読しながら、それを携帯に録音する。
それから、実際の放送と比較しながら、自分の英語の発音をチェックする。
この頃になると、ほとんどの内容を暗記しているので、スクリプトはあまり見なくていいようになっている。

参考記事
PCM録音と「実践ビジネス英語」とダイエット
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 ↑今宮戎神社

十日戎に、今宮戎神社に行ってきた。福娘は、さすがに美人が多かった。

[本文]
去年、オリンパス社長のウッドフォード氏が会社から追放されたことは、英語メディアでも詳細に報道されていた。

日本の新聞は、海外でのこの報道を伝える場合に、「解任」という言葉を使っていた。
だけど、The New York TimesやThe Wall street journalなどの記事では、「解任」ではなく、"ditch"や"sack"や"get canned"などの言葉を使っていた。

例えば、
Orympus has ditched chief executive Michael Woodford, who is querying odd-looking deals in Britain and Japan...
(オリンパスは、英国や日本での不可解な取引について調査をしていたウッドフォード社長を、会社から追放した。)

ditchには排水溝の意味があるし、ここでのditchは「ドブに捨てる」というニュアンスだと思う。
sackも袋に包んでゴミ箱に捨てるというニュアンスだと思う。

ditchやsackなどははるかにきつい言葉だし、これらを「解任」という日本語に訳すのは、ほとんど誤訳に等しい。「解任」に対応する英語は、"fire"や"dismiss"あたりかなと思うのだが。"fire"がもっともふさわしく、"dismiss"は日本語の解任よりも、やわらかい感じがする。

日本の新聞は、わざと誤訳して、問題の本質をうすめて報道しようとしていた?

オリンパス事件が明るみになったことの本質は、
上司の財テクの失敗を隠ぺいするために、決算書の虚偽記載という犯罪行為に手をそめてまで上司に忠誠を誓う、日本的な企業人のエトスを、英国人社長のウッドフォード氏は持ち合わせていなかったということなのかもしれない。。。

ウッドフォード氏にとっては、いかに上司の菊川氏に恩義があるからといって、彼のために犯罪行為に手を貸して、遠い異国で刑務所に入る危険を冒すなんて、想定外のことだったのだろう。
→これについては、英語の誤訳のレベルを超えて、文化風土の違い、組織の中での個人の立ち位置の違いなどのもっと深いテーマになるのでまたの機会で。

誤訳についていえば、去年のNHKの紅白での、レディー・ガガの歌詞の日本語字幕が少しおかしいとネットで話題になっていた。
参考記事→NHK紅白・レディー・ガガの歌詞字幕について

そのおかしい字幕の一部をあげれば、英語の歌詞が
No matter gay, straight or bi
lesbian, transgendered life
I'm on the right track, baby
I was born to survive

これを、普通に日本語に訳せば、
「ゲイであれ、ストレイトであれ、バイセクシャルであれ、
レスビアンであれ、性転換をした人生であっても、
そんなことは、関係ないんだ。
オレは、正しい道を歩んでいる、ベイビー
オレは、生き残るために生まれてきた。」

これがNHK紅白での日本語字幕では、
「性的好みなんてどうでもいい
私は正しい道を進んでいる どんな困難も乗り越える」
になっていたそうだ。

NHKが年末の国民行事である紅白で、こんな字幕をつけて、もとの歌詞の具体性をうすめようとしたのはなんとなくわかるような気もする。
でも、これって意図的な誤訳で、レディー・ガガを尊敬する気持ちが少しでもあれば、やれなかったことだろう。

参照記事
テレビ報道やオリンパスのことなど

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今回のタイトルは、ちょっとした思いつきで、深く考えた訳ではありません。
かなりざっくりと括っているので、突っ込みどころは満載だと思います。

まずは、一番簡単な例から。

"drink"を英和辞書で調べると、"飲む"という日本語が出てくると思います。
だけど、drink=飲むというわけではありません。

こんな風に、単語や文節をイコールで結ぶのはよくありません。語学の解説書で、イコールで結びつけられているような例があったら、まず間違っていると判断した方がいいです。言葉は、代数学ではないのだから。

イコールではないのに、英語のdrinkを見て、drink=飲むと判断してしまうこと。英和辞典の弊害は、これが大きいと思っています。

drinkをロングマン英英で調べたら、
to take liquid into your mouth and swallow it.とありました。
これだと、drinkが「液体を口に入れる」行為だとよく分かります。

日本語では、「薬を飲む」というけれど、もしその薬が固形物だとしたら、drinkは使えない。
この場合は、take a medicineなどと表現します。
「新鮮な空気を飲み込む」という日本語も、英語では、swallow fresh air、またはbreathe fresh airなどと表現して、絶対にdrinkは使えない。
英語のdrinkは液体を飲むことにしか使えません。
一方、日本語の飲むは、かまずに飲み込むことを意味していて、噛まなければ、個体でも気体でも使えます。

→drink=飲むというわけではありません。

むしろ、日本語の飲むに近い英語は、"swallow"かなあ。。。
これもイコールで結びつけることはできないけれど。

次に、"bias"。
これは、日本語にもなっていて、そのままバイアスとありました。

これをOxford Advanced Learner's Dictionary調べると、
C, U,
a strong feeling in favour of or against one group of people, or one side in an argument, often not based on fair jugement.
(可算及び不可算名詞。あるグループや、論争中の一方のサイドに、賛同または反感を持つこと。たいていは、公平な判断に基づいていない。)

このように、英英辞典を調べると、biasが、反感だけでなく、好感を持つ場合にも使われるということがよく分かります。
日本語のバイアスだと、たいていはネガティブな意味でしか使われないけれど。
→bias=バイアスではありません。

3番目は、"malfeasance"。

malfeasanceを、i英辞郎122で検索すると、
"違法行為"とだけ載っていました。

これを、Cambridge Advanced Learner's Dictionaryで調べると、
noun[U]、legal、an example of dishonest and illegal behaviour, especially by a person in ahthority.
と書いてありました。

これだと、malfeasanceは不可算名詞で法律用語であり、おもに重要な公職についている者による不正行為だということよく分かります。
やっぱり、malfeasance=違法行為というわけではありません。

以上、ほんの3例だけを取り上げましたが、異なる言語間の単語は、イコールで結びつけることはできないと思った方がいいです。
それぞれに、世界の切り取り方が違っているから。

最近の英和辞典は、かなり改善されてきて、単語の微妙なニュアンスも説明するようになりました。
だけど、英英辞典による、直感的な理解にはまだ及びません!

英和辞典だけではなく、是非、英英辞典も活用してください。新しい英語の世界が開けるはずです。
はじめて英英辞典を使うのならば、ロングマン現代英英、Longman Contemporary English 5をおすすめします。
23万語を収録し、基本語2,000語だけを使って単語を定義しています。



↑電子辞書や、携帯アプリなどで購入される方が多いと思いますが、付録のDVD-ROM版では音声データも付いています。自分の発音を録音してチェックも可能。

参照記事
一番綴りの長い英単語は?
英語の冠詞とマーク・ピーターセンの「日本人の英語」
研究社リーダーズ英和辞典2版、iPhone/iPod touchでの英語辞書

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テーマ:英語
ジャンル:学問・文化・芸術
久しぶりに英語ネタです。
今回は趣向を変えて、"である調"で書いてみました。
英語の不定冠詞、名詞の可算、不可算の区分などについて書いてみます。これらは、日本人には取り扱いがとても難しい分野だと思うので。

ずっと昔、英語では冠詞と名詞は不可分なもので、この2つが一体となって、名詞の意味とその意味的カテゴリが決定されるのだと思っていた。

だけど20年ほど前、マーク・ピーターセンの「日本人の英語」を読んで、この考えは間違っていることに気づいた。

<日本人の英語>
この類の説明では、すでにあった、ちゃんとした意味をもった名詞に、a(an)は、まるでアクセサリーのように「正しく」つけられるものであるかのように思われる。
しかし、本当は逆である。すでにあった、ちゃんとした意味をもっていたのは、"a second glass of the old Madeira"の"glass"ではなく、その"a"である。そして、glassという名詞の意味は不定冠詞の"a"につけられたことによって決まってくる。・・・・・・・・

もし"つける"で表現するならば、"a"に名詞をつけるとしかいいようがない。・・・・・・・・

例えば、もし食べ物として伝えたいものが、一つの形の決まった、単位性を持つものならば、"I ate a..a..a hotdog!"(あるいはa sandwich, a rice ballなど)と、"a"を繰り返しつつ、思い出しながら名詞を探していくことになる。もし食べた物として伝えたいものが単位性もない、何の決まった形もない、材料的な物ならば、おそらく"I ate uh...uh..meat!"(あるいはfrench bread,riceなど)と思い出していうであろう。

マーク・ピーターセンによれば、ネイティブは、aやtheや無冠詞(これもカテゴリを表わしており、いわば無冠詞という冠詞)などで先に意味的カテゴリを決めてから、それから名詞を選んでいく。

"a glass"を例にとれば、先にあるのは"a"であり、"a"によって始めてグラスという一つの形の決まった、単位性を持つものが現れるようになる。
"a"は"glass"につくアクセサリのようなものではなく、むしろその逆なのだ。
"a"によって始めて、無形の材料的なガラス(glass)ではない、一個の形のある食器としてのグラス(a glass)のイメージが出現するというわけだ。

これは、"a"だけではなく、"the"や"無冠詞"でも同じことなのだ。
"the"も"無冠詞"も、それぞれ固有の意味的カテゴリを表わしており、それが決定されてから、名詞が選ばれていくのだ。(不定冠詞の"the"については、次の機会に書こうとと思っています。)

それから、英語辞書で名詞を調べると、たいていは可算名詞、不可算名詞と区分して表示されている。そして、可算名詞は不定冠詞の"a"か、複数を意味する末尾の"s"を伴い、無冠詞の裸のままで表現されることはないという。また、不可算名詞は、"a"なしの裸の状態で表現されるという。
だけど、名詞は可算とか不可算とかにあらかじめ決まっているのではなく、文脈によってどちらにもなりうるのだというのが正しい考え方なのだと思う。

例えば、以下のような例。(注1)
"I've played with a little stray dog for a few hours, and my hands still smell of dog."
また、これはちょっとむごいケースだけれど、
"There was cat all over the driveway."
→このように、可算名詞の代表であるdogやcatでさえ、文脈によっては不可算化する。

そしてこれは、不可算化(=無冠詞化)することによって、あらたな意味的カテゴリを得とくするので、無冠詞は単に冠詞がないというものではない。
(名詞の可算、不可算には例外があって、luck,advice,machinaryなどは抽象化の度合いが強すぎて、決して可算名詞にはなりえない。そして、こうした例外が多く、それが恣意的になされるということが、冠詞の習得を困難にさせているのだけれど。)

「日本人の英語」によって、曖昧模糊とした英語の冠詞が、少しだけ分かったような気がした。それまでは、冠詞は英語という言語世界の根幹にかかわっている存在だということはなんとなく分かっていたけれど、苦手意識がつねにつきまとっていた。

これ以外にも、単数・複数、時制や前置詞など、日本人の英語学習者が間違いやすいトピックを集中して取り上げており、まさに日本人にうってつけの英語の解説本。発売から23年経っているけれど、いまでもコンスタントに売れ続けている超ロングセラーでもある。

(注1) 例文の日本語訳
*数時間、ちっちゃい捨て犬と遊んだので、手にはまだ犬の匂いがしている。
*ドライブウェイの一面に、ひかれたネコの死骸が散らばっていた。
(dogやcatは無冠詞化することで、一つの形の決まった単位性をなくして、境界を引けない犬の匂いや散乱したネコの死骸の破片などを表現するようになる。)



参考記事
あいまいな日本語について
「40ヶ国語習得法」の感想文。
ボキャブラ本、"30 days to a more powerful vocabulary"

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