ダン・ブラウンの「天使と悪魔」(ANGELS & DEMONS)が、小説、映画ともにヒットしている模様。
この物語では、欧州原子核研究機構(CERN)で生成された反物質粒子が重要なキーワードとして登場しています。

ぼくとしては、(CERN)で生成されるものでは、反物質粒子なんかよりもブラックホールの方がもっと興味があったのですが。

去年、(CERN)で運行する大型ハロゲン衝突型加速器(LHC: Large Hadron Collider)によってミニブラックホールが生成されるという話が、ちょっとした騒動でしたが、結果はどうだったんでしょうか?

たしか、機器の故障により、運行が停止しているはずですが、再開の目途はまだたっていないのでしょうか?

理論上はホーキング放射によって、ミニブラックホールは加速度的に消滅するという話ですが、ブラックホールが地球上の物質を吸収していって、大きくなる可能性はないのでしょうか?

大型ハロゲン衝突型加速器の運行の停止を求める訴訟が何ヶ所かで起きていましたが、裁判官はなにを基準に判断したのでしょうか?(アメリカ連邦裁の場合は、いまだに判断を保留しているみたいですが)。陪審員制度の国の場合では、最新の理論物理学を理解しないし、理解するための頭脳も時間も持ち合わせていない、ぼくみたいな一般人は、どんな評決を下すのでしょうか?

もっとも、ミニブラックホールが予測通りに直ぐに消滅するのなら、実害は何もないわけで誰も文句を言わない。
もし、ミニブラックホールが消滅せずに地球を飲み込んだら、誰も存在しないのだから、文句を言う人はいない。地球の周辺に小さな時空の歪みが生じるだけ。

どっちにしろ、問題がないということでしょうか(裁判上の話ですが)。

ダン・ブラウンの「天使と悪魔」と「ダ・ビンチ・コード」はどちらもお薦めですよ。(まあ、いまさらいわなくても、映画なんかでみんな知っているのですがね。)

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テーマ:SF小説
ジャンル:小説・文学
20年くらい前に、スティーブン・ホーキング博士の「ホーキング、宇宙を語る」という本が日本でもベストセラーになりました。

当時、車椅子の天才科学者(ALS、Amyotrophic Lateral Sclerosis 筋萎縮性側索硬化)として、テレビなどのメデイアにもよく登場していました。

この本の英語の原題は、The Brief History of Time 「時間に関する短い物語」です。

ビッグバンやブラックホールについて論じていますが、同時に時間や空間という概念を一般向けに解説した本でもありました。

「本の中に数式を1つ入れるごとに、売上げが半分ずつ減っていく」という出版社の忠告を受け入れて、(E=MC*C)という数式を一個入れただけという、ある意味、無謀な宇宙論の解説書。

もともと現代の宇宙論が、数学的手法を用いて宇宙を解釈するという前提で成り立っているのですから(音楽を解説するのに、音符もレコードの音も使わないというのと一緒)。

ただし、出版社の忠告を守ったおかげで、この本は世界的なベストセラーになった(たしか、売上げが1千万部くらい)。

そして、この本で宇宙論や物理学に興味が湧いて、物理学の専門家になった人もいるという。

やっぱり、名著なんでしょうね。

ぼくの場合は、発売当時に買って読みました。

読んでいても、よく理解できなかった。

時間と空間が同時に誕生したのなら、空間は自由に、前後・左右・上下に移動できるのに、時間だけが、何故、過去から未来への一方向にしか移動できないのか?
そもそも、過去や未来は存在するのか?
たんに、過去の記憶、あるいは未来への予測としてぼくたちの意識の中にあるだけで、過去や未来は客観的に実在するものではないのではないか?
流れる時間という意識は、その記憶とか、予測とかが生みだす幻想ではないのか?

これに対する回答は、

時空の始まりには、虚時間があった、その後、実時間が誕生する。

そこから時間に方向性が生じて、時間が過去から未来へ流れるようになった。

この時間の方向性に逆らうようなタイムトラベルは、時間的閉曲線(注1)を作ろうとすることにほかならない。これは、量子論の効果によって、阻止される。時間的閉曲線が生じるほど時空を歪ませると、量子的効果の影響が極端に大きくなり、その構造が不安定なものとなるから。

なんか、こんな風な説明だったような・・・・。

英語のレベルに関しては、大学の1、2年生くらいの英語力があればOK。
後、ジャーナリストの娘さんと一緒に書いた、子供のための宇宙論の解説書も出ています。
こちらの方は、英語も内容ももっと簡単なはず。

(注1)過去に行くことを許す閉じた時間による世界線。かつては原因と結果の時間的順序、因果律を破ってしまうことから、閉じた時間を持った時空は現実的ではないとして否定されていたが、最近では見直されるようになってきた。


テーマ:洋書
ジャンル:本・雑誌
ぼくの好きな作家の一人に、「マイケル・クライトン」がいます。

昨年、66歳で死亡したので、残念ながら彼の新作を読むことは不可能になってしまいました。

「アンドロメダ病原体」や「ジェラシック・パーク」で一般にも有名な作家ですが、
今回は、その中でも「STATE of FEAR」(邦題は「恐怖の存在」)という小説について、書きます。

これは、いま注目の環境問題、特に環境ロビイスト達の陰謀を扱った物語です(あるいは、環境問題ではなく、それが金儲けの手段として提起されていくその提起のされ方を扱った物語ともいえます)。

最後の部分でクライトンの環境問題に関する見解が述べられていますが、彼の考えは、現時点では妥当なものだとぼくは思いました。

そもそも二酸化炭素の増減と地球温暖化との因果関係がどうやって科学的に検証されたのか、誰も分かっていないのではないのでしょうか?

誰も分かってもいないものが、二酸化炭素排出枠取引などとして、ビジネスの対象にされてしまう!

「Within any important issue,there are always aspects no one wishs to discuss.」

「重要な問題の中には、誰もが目を背けて語りたがろうとしない側面がいつもついてまわっている」。

小説は、ジョージ・オーウェルのこの言葉の引用から始まります。

そして、関係者達の失踪や「ナゾ」の死などが起きてスリリングに展開していきます。「ジェラシック・パーク」と同じパターンで、ハラハラ、ドキドキ。エンターテイメントとしても一流の小説です。

後半の部分でこの本のタイトル、  「恐怖の存在」の意味が語られますが、これはネタばれになるので、書きません。

読んで楽しんで、その後で環境問題について考えさせられる小説です。

英語を勉強をされている方でしたら、英語のペーパーバックで読まれたら如何でしょうか。

最初こそ知らない単語に出くわして、辞書で調べたりするかもしれませんが、作家が使う言葉はある程度パターンがあるので、慣れてくれば辞書を引く回数は少なくなりますよ。







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